名栗げんきプラザからのメッセージ

名栗げんきプラザから皆様へのメッセージを掲載致します。

所長よりご挨拶

年が明ける前の12月下旬、岩手の沿岸部を訪れ、初めて自分の目で被災地を見て歩きました。全ての建物が流され、家の基礎だけが荒涼と拡がる集落や、うず高く積み上げられたガレキの山、3階部分まで空洞になってしまった建物等を見て、つい最近までここにたくさんの人たちが暮らしていたことを思い、言葉にならない気持ちに襲われました。

一方で、被災者やボランティアの皆さんの復興に懸ける想いに触れ、日々進められている復興への槌音に、人間の持つ強さやたくましさを感じることもできました。

とは言え、大量のガレキや放射性廃棄物をどう処理していくのか?12万人余と言われる震災失業者の雇用をどう確保するのか? 家族を失った被災者の心のケアは? など被災地には大きな課題が依然として残されています。

僕の好きな宮沢賢治の言葉に、「世界が全体幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」というものがあります。直接の被災者でない私たちには、今回の震災をどれだけ自分の事としてとらえられるか、小さくても生活の中で関わりを持ち続けられるか、そのための感受性、想像力、行動力、持続力が求められていると思います。

幸福と言えば、11月に「幸福の国」ブータンからワンチュク国王夫妻が来日したことは、心温まるニュースとして記憶に残っています。

「国民総幸福量(GNH)」を増加するという国策は有名ですが、ブータン駐在経験がある友人から、かつてはブータンも日本と同じように経済成長を目指していたことを聞いたことがあります。しかし、狭く険しい国土に人口70万人の小国では他国との競争は無理と判断し、物質的幸福ではなく、精神的な幸福を目指す現在の方針に転換したのだとか。

また、道路やテレビ、インターネットといったものについても、便利だからといってただ受け入れるのではなく、一人ひとりがそのメリット・デメリットを考え、本当に必要なものだけを長く上手に使うという気質が根付いているそうです。そのような話を聞くと、物質的豊かさや便利さにあふれた中で暮らす私たちにとって、彼らの生活や考え方から学ぶべきことがたくさんあるように思えます。

名栗げんきプラザの職員としては、ここを訪れた皆さんが様々な体験活動を通じて、少しでも豊かな気持ちになったり、自分の生活を見直す良い機会になれば、それは私たちにとっての幸福でもあると考えています。

今後も「自ら感じ・考え・行動する力、逆境に遭っても負けない心=生きるチカラ」と、「自然や社会、家族や仲間とのつながり=絆」の育成が名栗げんきプラザの使命と考え、より良い事業や施設運営に職員一丸となって尽力する所存です。

本年もどうかよろしくお願いいたします。

平成24年1月4日  埼玉県立名栗げんきプラザ 所長 鈴木 宏紀 

名栗げんきプラザ 基本方針

青少年に自然体験、集団宿泊などの体験活動の機会を提供し、健全育成を図っていくとともに、教育課題に対する事業の実施や県民の生涯学習活動の振興に努めます。

基本理念

  1. ① 『生きる力』を培う
    ※『生きる力』とは、自ら学び・自ら考える力や豊かな人間性、たくましく生きるための健康や体力など
  2. ② 『社会力』を培う
    ※『社会力』とは、社会をつくり、その社会を運営し、さらに今ある社会をよりよいものにつくりかえていく能力
  3. ③ 共に学び、高め合う

5つの機能

  1. ① 自然体験など様々な体験活動を宿泊して行なえる機能
  2. ② 青少年だけでなく、全ての県民が利用し、交流できる機能
  3. ③ 学校教育を支援する機能
  4. ④ 参加・利用から、事業の企画運営までできる参画機能
  5. ⑤ 県民の活動をサポートする圏域ネットワークの拠点機能

名栗フィールドパートナーズの紹介

埼玉県内にある、げんきプラザ6所のうち最初に指定管理者として運営委託を受けた団体であり、 構成企業は、自然体験活動に20数年の指導実績のあるNPO法人国際自然大学校を中核に、 施設の維持管理およびメンテナンスを株式会社東急コミュニティーが担当し、 給食の提供は県内で実績のある株式会社ニックスが担当する、連合体で受託しています。 パートナーシップの最大のメリットは、各社がそれぞれの業界の中で実績の ある企業であることと、専門性を生かした連合体であることです。 上記基本方針に上げた教育施設の運営から、地域の人材育成および地域の人材活用(雇用対策)、 地産地消を実践し魅力ある地域つくりを推進している組織です。